美味しい日本酒レビューブログ | 自分にとっての最高な日本酒を探す旅へ・・・ http://jizake-sake.com 自分にとっての最高な日本酒を探す旅へ・・・ Sun, 04 Feb 2018 10:33:25 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.25 109357086 富久千代酒造 鍋島 New Moon しぼりたて 純米吟醸 無濾過生原酒 29BY http://jizake-sake.com/sake-list/saga/nabeshima-newmoon/ Sat, 03 Feb 2018 13:15:39 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1194 佐賀県の代表酒でもある鍋島のNew Moonを選択しました。
購入したのは2017年12月位でしたので、ちょっと遅れての投稿となりました。

前回飲んだのは数年前ですので、ちょっと懐かしい位に久し振りになります。

今期のNew Moonは評判もよく、かなり期待をしていましたので非常に楽しみです。

Moonシリーズのラインナップとしては、現在は四種類ありますね。
春季発売の、Blossom Moon。
夏季発売の、Summer Moon。
秋季発売の、Harvest Moon。
そして新酒シーズンの冬季に発売される、このNew Moonですね。

鍋島の中でも、New Moonだけは毎年購入される方もいる程の人気商品ですね。
鍋島の数あるラインナップの中において、上位に食い込む人気かと思います。

New Moonで使われている酒米ですが、定番の雄山錦100%を50%まで磨いています。

私の勉強不足かと思いますが、あまり雄山錦を使っているというのは見かけないのでちょっとレアかなと・・・。

そんな鍋島のMoonシリーズのラベルは、どれもお洒落なラベルで好きですね。
通常ラインの鍋島という二文字がドーンッ!と書いてあるのも好きですが、やはりこちらの方がお洒落なので(笑)

年末までに飲まれる方が多いかと思いますが、私は年明けに開栓する事になりました。

鍋島 New Moon しぼりたて 純米吟醸 無濾過生原酒を飲む

それでは、楽しみにしていた鍋島NewMoonを飲んでみたいと思います。

色は色づきも特になく透明です。

香りは、気持ち爽やかな吟醸香がほんのり。
ツンとくる香りでもなく、スッとする香りに寄せてくれる要素となっていて、これは中々いい感じですね。

それでは一口・・・。
おぉ・・・これは美味しいですね!
新酒ならではのフレッシュさもありますが、それ以上に無濾過生原酒らしく味も濃くしっかりした味わいです。

フルーティな甘味や酸味を軸としながらも、口に入った時から飲みきるまで、非常にバランスの取れた味わいを感じます。
終始バランスの良さを発揮してくれるので、心の中で「うんうん」と頷いてしまう酒質ですね。

新酒らしくもっと尖った酒質かと思いましたが、いい意味で想像を裏切ってくれました。
喉を通り抜けた後は、酸味と少しの苦味がキレの良さを発揮してくれます。

今期のNewMoonは噂に違わぬ、いい出来だと思います。
私が購入したのは四号瓶ですが、一升瓶でも良かったな・・・と思いました。

このNewMoonですが、実は九州の酒屋さんから取り寄せましたが、それだけの価値は十分にありました。

鍋島 New Moon しぼりたて 純米吟醸 無濾過生原酒と蔵元さんについて

蔵元 富久千代酒造
所在 佐賀県鹿島市浜町1244番地-1

原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分:16度以上17度未満
使用米:雄山錦100%
精米歩合:50%

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花巴 山廃本醸造 無濾過生原酒 直汲み にごり 29BY http://jizake-sake.com/sake-list/nara/hanatomoe-honjozo-jikagumi-nigori/ Wed, 24 Jan 2018 11:37:57 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1177 今回は花巴 山廃本醸造 無濾過生原酒 直汲み にごりを買ってきましたので、こちらを飲んでいきたいと思います。

この花巴ですが、4合瓶でも穴あき栓を使われています。
生酒ならではのガス感にかなり期待をしてしまいますね。

とりあえず酒屋さんから買ってきた状態で、持ち帰り時の漏れがないようにテープを貼って頂いていますので、その状態で安静にしておきました。

さて、花巴を醸している美吉野醸造さんですが、奈良県の蔵元さんになります。
奈良県の蔵元さんは美吉野醸造さん以外にも、風の森の油長酒造さんや四季酒の長龍酒造さんなど、いい蔵元さんが多い激戦区と感じています。

美吉野醸造さんは、吉野の発酵食文化と共にある酒造りを目指して自然の淘汰と共存という大きなテーマを掲げて、酵母無添加で醸されています。
(酵母無添加も最近ちょこちょこと見かけるようになりましたね。)

作りの面では、酸にこだわり、酸っぱいというだけに収まらない、心地よい酸・旨味の調和を目指しておられます。

日本酒のアルコール度数は大体15%~16%台が多いと思いますが、この花巴直汲みにごりはアルコール度数が20%もあるんですよね。
酒税法でのアルコール度数の上限値は22%が最高なので、結構(というか、かなり)高い数値である事はお分かり頂けるかと思います。
この花巴は、現在出回っている日本酒の中でも、高いアルコール度数を誇っていると思います。

冒頭に書いた通り、吹き上がりを少しでも抑えるために、冷蔵庫でいつも通りおもいっきり冷やしておきましたので、これでさすがに爆発で吹き出す事はないと思います(笑)

花巴 本醸造 直汲み にごりを飲む

それでは、これを飲んでいきたいと思います。
開栓時に少し位は吹き上がってくるかと思っていましたが、穴開き栓のおかげで吹き出させずに開栓出来ました(笑)

まずは上澄みだけを頂きます。
アルコール度数の高さが影響しているのかも知れませんが、非常に濃い味をしています。

次にオリをきっちり混ぜて頂きます。
含むと上澄みだけとは違ったクリーミーな舌触りに。
酸と苦味を含んだ、しっかりした味わいを芯に持ちながらも、滑らかさを持ち合わせた飲み口です。

もちろん米の旨味も十分に引き出せていて、米由来の甘さも感じる事ができました。

ラベルに書いてある酸についてですが、確かに酸っぱいというわけではなく癖になる酸で、個人的には好きですね。
酸を中心としつつも、旨味や甘味・苦味とそれぞれとバランスよく調和しています。

香りは程々ですが、味はかなりしっかりとしていながらも重たくありません。
思わずアルコール度20%という事を忘れてしまいそうになります(笑)

花巴は本醸造の造りがしっかりしていて、真髄はここにあると思っていましたが、改めて再認識させられる美味しい日本酒でした。

安くて美味しいので、オススメできる一本かなと思いました。

花巴 山廃本醸造 無濾過生原酒 直汲み にごりと蔵元さんについて

蔵元 美吉野醸造株式会社
所在 奈良県吉野郡吉野町六田1238番地1

原料米 奈良県産契約栽培米100%使用
原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 70%
アルコール分 20%

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木屋正酒造 高砂 松喰鶴 純米大吟醸 28BY http://jizake-sake.com/sake-list/mie/takasago-matsukuiduru-junmaidaiginjo/ Mon, 15 Jan 2018 08:25:33 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1167 而今でお馴染みの木屋正酒造さんからの新たなラインナップ、高砂 松喰鶴 純米大吟醸です。

この高砂ですが、元々は木屋正酒造さんが地元向けに出荷している高砂という日本酒の名前ですね。
有名な而今は首都圏向けのラインナップになります。

今回この伝統のある高砂という名前を使ったお酒にチャレンジするという事は、かなり気合いが入っていると想像しています。

ちなみに高砂という名前の日本酒は、木屋正酒造さん以外の蔵元さんからも販売されていますね(笑)
ラベルも結構シンプルで、白地部分が多く綺麗に纏めた印象を持たせてくれます。

而今で腕を磨いた大西杜氏の目指す高砂、どのようなクオリティなのか楽しみです。

高砂 松喰鶴 純米大吟醸を飲む

ぐい呑みに注いだ高砂の色は綺麗な透明ですね。

香りは而今よりも大人しく感じます。
穏やかな香りで、爽やかさが強めでしょうか。

口に含むと甘みと酸味は少し緩めで、フルーティさを感じる而今とは違いドライな味わいに感じます。

流石45%精米といった所で、酒質としては非常に上品に仕上がっています。

喉を通る時には苦味が顔を出してきますが、嫌な苦味ではなくあくまでも味わいの一つとして現れてきます。

而今とは方向性が違うものの、爽やかさとスッキリ感が高い上質なお酒ですね。

これは美味しい日本酒ですね。

・・・でも、純米大吟醸とはいえ、お値段が少々高いかなと。
価格さえもう少し抑えて貰えればと思います。

この価格の影響もあるかと思いますが、特約店でも余っている所もあったようです。
コストパフォーマンスが少々厳しく感じます。
個人的には、而今も純米吟醸クラスまでにおいて、コストパフォーマンスの良さがあると思っています。
大吟醸、純米大吟醸クラスになると、はっきりと価格が高く感じます。

あと今後は、高砂と而今の棲み分けが課題になってきますね。
個人的には、高砂よりも而今の方が好みではあります。
高砂はちょっとすっきりしすぎという感じで、物足りない所があります。

多数の方々が而今と比較する事になると思いますので、そのあたりの評価も楽しみではありますね。

そして、来年は木屋正酒造さんにとって大きな節目でもある、記念すべき200周年です。
松喰鶴の描かれた高砂も、200周年に向けての縁起の良い布石である事に期待しています。

果たしてどんなお酒を醸されていくのでしょうか。
記念酒とか発売されても、多分手に入らないと思いますが(笑)

高砂 松喰鶴 純米大吟醸と蔵元さんについて

蔵元 木屋正酒造合資会社
所在 三重県名張市本町314-1

原材料 米(国産)米麹(国産米)
原料米 三重県産 山田錦(100%)
精米歩合 45%
アルコール分 16%

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冨士酒造 栄光富士 純米大吟醸 無濾過生原酒 闇鳴秋水 28BY http://jizake-sake.com/sake-list/yamagata/junmaidaiginjo-murokanamagenshu-yaminarishusui/ Tue, 09 Jan 2018 10:13:48 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1158 いつもの酒屋さんに行くと見慣れないラベルが・・・。
新規で取り扱う事になった冨士酒造さんが醸す、栄光富士の闇鳴秋水がありましたので買ってきました。
※といっても、購入したのは去年です。

創業1778年と、素晴らしい歴史を持つ蔵元さんですね。

他に栄光富士シリーズで並んでいたものとしては、スネークアイなんかもありました。

栄光富士の特徴と言えば私の記憶では、季節商品のラインナップが非常に多い蔵元さんだなと思っております(笑)
全て飲もうとすると結構追いかけないとついていけない感じがします。

この瓶の裏ラベルには闇鳴秋水の意味が記載されております。

山形県の酒蔵・冨士酒造が醸した、1年に1日だけ出荷する、秋の超限定酒が「闇鳴秋水」です。暗闇の中でも、目を閉じていても、その旨味が口の中いっぱいに響き渡る、秋の宴に特にオススメしたい純米大吟醸です。

という事で、中々ハードルを上げてきますね、大丈夫でしょうか(笑)

出羽の里を38%まで磨いた純米大吟醸ですね。
その割にお手頃感のある価格設定で、これはウケが良さそうですね。

ただ表と裏のラベルデザインが若干アニメっぽいオーラを出しています(笑)
このラベルが、闇鳴秋水を買った理由の一つでもあるんですけどね。
中々こういうラベルも少ないので、ちょっと目立っていて気に入りました。

栄光富士 闇鳴秋水を飲む

色はほんのりと黄色くなっています。

香りは結構濃厚で、甘めの香りです。
ベタつく感じまではいきませんが、濃いめの甘い香りを感じた後、すっとする爽やかな香りを感じました。

意外にも口に入ってからの香りはサラリとしたドライ感がありますが、甘みは香りで感じた通りの濃いめの味わいです。

全体的な所としては、少し荒い感じを受けましたが、これは闇鳴秋水の狙った特徴なのでしょうか。

それから飲みきった後の余韻は、酸味よりも苦味の方が少し強めかなと思いました。
あまりキレが良いとは思わず、結構苦味があとを引くという感じでした。

甘みはこの位でも構わないのですが、もう少し酸を効かせて、苦味を下げて貰えれば嬉しいなと感じました。

ただハマる方は思いっきりハマるんでしょうねー。
凄い気に入ってる方もおられましたので。

冒頭に書いた、闇の中でも一口飲めば・・・の件については、心意気として受け取る事は出来ますが、私的にはちょっと言い過ぎかなと・・・(笑)

ただこの闇鳴秋水ですが、スペックをきちんと公開されており、好感度はかなり高いです。

個人的にここは大きなポイントになっています。
これは冨士酒造さんとしても、ぜひとも続けていって欲しい所です。

栄光富士 闇鳴秋水と蔵元さんについて

蔵元 冨士酒造株式会社
所在 山形県鶴岡市大山三丁目32-48

原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
使用酒米:出羽の里100%(山形県産)
精米歩合:38%
使用酵母:山形酵母
日本酒度:±0.0
酸度:1.7
アミノ酸度:0.7
アルコール度数:16.6%

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高木酒造 十四代 中取り純米吟醸 備前雄町 28BY http://jizake-sake.com/sake-list/yamagata/juyondai-nakatori-junmaiginjo-bizen-omachi/ Mon, 01 Jan 2018 10:59:49 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1149 新年あけましておめでとうございます。
昨年も当ブログにお越し頂いた方々、ありがとうございました。
今年初めてお越し頂いた方々、今後ともよろしくお願いします。

今年も色々な地酒を楽しんでいきたいと思いますが、基本的にはそのお酒のいい所を見つけられる楽しみ方をしていきたいと考えています。
今年も色々な地酒に出会える事を期待しつつ、ブログを続けていきますのでよろしくお願いします。

さて今更ではありますが、日本酒の世界で断トツの人気を誇るのが、高木酒造さんが誇る十四代ですね。
今回は2018年の元旦という事で、手に入れた十四代を飲んでいきたいと思います。
手に入れたと言っても、9月に購入したものを氷温冷蔵庫に保管していたわけですが・・・(笑)

この十四代ですが、ほとんどの特約店さんにおいて、抱き合わせ販売か抽選販売もしくはポイント制による販売方法をとられているのでは無いでしょうか。
たまにどちらもやっていない店がありますが、常連さんだけに販売という・・・所謂、裏出しですね。

そして、以前記事にした朝日鷹の蔵元さんでもあります。
朝日鷹は山形の地元向け銘柄となっており、十四代は首都圏向けとなっています。

そんな入手困難な日本酒、十四代を手に入れましたので、しっかりと味わって飲んでいきたいと思います。
しかも、個人的に大好きな純米吟醸の雄町ですから、味わいへの期待も膨らむというものです(笑)

まぁ純米吟醸クラスで4,00円を超えていますので、そこそこ高級な日本酒ではありますが、買えた事をまずは喜びたいと思います。

十四代 純米吟醸 雄町を飲む

ぐい呑みに注いだ色は、無色透明の濁りのない澄んだ透明度を保っています。

上立ち香もフルーティさ全開でやってきますが、決してクドいわけではなく、丸く柔らかい感じです。

爽やかさと甘さを両立しているフルーティ感は、まさにメロンの香りです。
しかも、熟した美味しそうなメロンの甘い香りです。

ツンとしたアルコール感もありませんし、香りだけで満足しそうです(笑)

香りだけで満足しては悲しいので、早速飲んでみます。
一口含むとメロン系の含み香と共に、米の甘みと旨みも次々とやってきます。
そこに更に広がるのは、全体をグッと引き締める酸。

喉を抜けると、ふわりと柔らかい苦味が心地よい余韻として残ります。
最後は、その余韻すらも自然にスッと消えていきます。

このあくまでも自然に、というのが素晴らしいと思います。

中取りだけあって、口あたりも非常に滑らかで上品な酒質です。
雑味も感じられませんし、さすが「十四代」ですね。
高木酒造さんの技術の高さが凄すぎて圧倒されます。

中々入手が出来ないのでペースを抑えたい所ですが、一杯飲むともう一杯とついついリピートしてしまいます(笑)

でも、せっかくの十四代ですから、数日間は味の変化を楽しみつつ飲んでいきたいと思います。

十四代 中取り純米吟醸 備前雄町と蔵元さんについて

蔵元 高木酒造株式会社
所在 山形県村山市大字富並1826番地

原材料名 米・米麹
精米歩合 50%
アルコール分 16度
岡山県赤磐雄町75%使用
    国産米100%使用

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木屋正酒造 而今 特別純米 にごりざけ生 29BY http://jizake-sake.com/sake-list/mie/jikon-tokubetsujunmai-nigori-nama/ Wed, 27 Dec 2017 09:46:01 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1140 現在、市場には沢山のにごりざけがありますが、にごりざけが大好きな私にとって、にごりざけ最高峰に位置する日本酒があります。

それが三重県の木屋正酒造さんが醸す、この「而今特別純米にごりざけ生」になります。

初めて而今にごりざけ生を飲んだ時の衝撃といえば、もう何と表現すれば良いのかわからない程でした。
その時は而今の入手難易度など考えておらず、ぐいぐいと飲んだ記憶があります…。

そういう思い出もあり、個人的には而今の中でもにごりざけ生が一番好きだったりします。

昨年からになりますが、使用している米も五百万石だけではなく、山田錦と五百万石に切り替わりました。
「昨年に続き今年も」という事なので、にごりざけ生については、この構成で当面いきそうですね。

而今 特別純米 にごりざけを飲む

それでは29BYの而今を頂きたいと思います。

色は上澄み部分だと、うっすらと黄色く色づいていますが、底に溜まったにごり部分を攪拌してしまうとミルキーな色に変化します。

香りはほんのりと甘く香るリンゴや白桃など、心地よいフルーティ感を存分に発揮してくれます。

注いだ瞬間、炭酸ジュースの様にガス感が現れてきます。

まずは攪拌せずに上澄みだけを頂きます。
微炭酸がシュワシュワと弾けながら、爽やかさと甘みが口全体に広がります。
心地よいフルーティ感を存分に楽しませてくれます。

次にゆっくり瓶を回し、沈殿したにごり部分を全体に広げ、完全に溶け込ませて飲んでみます。

先程の上澄みだけよりもクリーミーな舌触りになり、滑らかで柔らかい味わいに変化します。

最後はそれまでの米の旨みや甘み中心な味わいとは違う、優しい苦味を伴いながらスーッと消えていきます。

ガス感もありますし、甘み、酸味、苦味などの味わいが絶妙なバランスで共存しています。
まさに、大人のカルピスソーダですね。

全体の爽やかな味わいを、にごり部分を混ぜる事でオリにコーティングされた優しい味わいへと変化していきます。

ただ単に甘いだけという事ではなく、さっぱりとした味わいの中に甘みがのっています。
そして見た目を裏切らない濃厚な味。
…やはり美味しいですね。

29BYは各蔵元さんの新酒の評判も良く期待しておりましたが、而今にごりざけ生も期待通りの味わいで嬉しいですね。

而今のにごりは個人的な強い思い入れもありますが、その分を考慮しても非常に美味しいです。

ついつい飲みすぎてしまいそうですが、大事に飲んでいきたいと思います(笑)

而今 特別純米 にごりざけ生と蔵元さんについて

蔵元 木屋正酒造合資会社
所在 三重県名張市本町314-1

原材料 米(国産)米麹(国産米)
原料米(使用割合) 山田錦(34%)五百万石(66%)
精米歩合 60%
アルコール分 16%

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松本酒造 澤屋まつもと 守破離 no title 28BY http://jizake-sake.com/sake-list/kyouto/sawaya-matsumoto-shuhari-no-title/ Sat, 16 Dec 2017 13:01:19 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1090 今回はまたもや、松本酒造さんの日本酒になります。
何だか飲む日本酒の蔵元さんが、妙に偏っている気がしないでも無いですが、あまり気にせずいきたいと思います。
むしろ短い期間の内に色々と飲めば記憶も新しい為、比較しやすいからいいじゃないか、と前向きに捉える事にします(笑)

以前の記事で守破離の五百万石を頂きましたので、今回はグッとグレードを上げて同じ守破離の中でもno titleを選んでみました。

このお酒の最大の特徴は、やはり完全無農薬栽培の山田錦を使用したという事でしょう。
というか、それ以外は非公開で分かりません。

原料に勝る技術無し

と謳っていることからも、最高の山田錦を使っている事は容易に想像できますね。
でも、原料がよくてもその素晴らしさを引き出す技術も大事だと思います。

このno titleですが、流行のスペック非公開です。
非公開で2,500円税別もするんですよね・・・このあたりも型破りな感じです。

ただスペックなんてあまり意味がないとは思いつつも、やはりスペックが気になりますねー。
スペック非公開というのは最近の流行りの様ですが、個人的にはあまり受け入れにくいです。

蔵元さん的には、飲めばわかるという感じなのでしょうか。
やはり自分が今、口にしているものは何かという事は知りたいです。
裏ラベルには、無農薬であるとか無化学肥料であるとは記載がありますが、もう少し突っ込んだ所も知りたいですね。

・・・では、早速飲んでみたいと思います。

澤屋まつもと 守破離 no titleを飲む

香りは意外と控え目で、落ち着いた感じです。ほんのりとフルーティな香り。
バナナ系でしょうか。

細かい微発砲がありますが、これは五百万石を飲んだ時のガス感を思い出しました。
口に含むと、シュワっとガス感が微妙に弾けます。
クリアなソーダ感がきますねー。

苦味や酸を感じるよりも、ガス感が特徴として強く感じました。
次に感じたのは甘みで、その後に酸味と苦味でしょうか。
非常に澄んだ綺麗な酒質です。

米の旨みもしっかり拡がってくれますので、美味しいですね。

このお酒は米を磨いてそうで、実は意外と磨いていないというトラップが仕掛けられていそうです(笑)

派手ではなく、シンプルなボトルデザイン。
中身もシンプルと思いきや、香りや味わいの点からも複雑に造られている事を感じます。
かなり楽しませてくれる、いい日本酒ですね。

澤屋まつもと 守破離 no titleと蔵元さんについて

蔵元 松本酒造株式会社
所在 京都市伏見区横大路三栖大黒町七

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
原料米 山田錦100%
アルコール分 15度

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天野酒醸造元 西條合資会社に行ってきました。 http://jizake-sake.com/sake-list/osaka/visit-saijogoshikaisha/ Mon, 11 Dec 2017 13:09:10 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1083 西條合資会社 天野酒の醸造元へ行ってきました。

大阪府河内長野市にある、有名な天野酒の蔵元の西條合資会社さんにふらっと行ってきました。
・・・と言っても、見学予約をしたわけでもありませんので、どんな所か本当に見てきただけという感じです(笑)

この蔵元さん、私のブログでも以前記事にした菊鷹の山本杜氏が頭(かしら)をされていた蔵元さんですね。
あの菊鷹の美味しさは、この天野酒蔵元の西條合資会社から始まったわけですから、感慨深いものがありますね。
菊鷹の記事はこちら

さて、行ってきた感想ですが、失礼を承知の上で正直に書いていきます。
売店エリアは非常に狭いです。

その売店の入口に小さな冷蔵庫があり、その中には今期の新酒第一号が鎮座していました。

次々とお客様が来られて、購入されていくのはやはり新酒第一号が多かったですね。

それもそのはず、昨日詰められたばかりの新酒だそうです。
そんな話を聞くと、ちょっと欲しくなりましたが今回は購入せずです。
何故かと言うと現在家の冷蔵庫が満杯になっているので、新規購入は避けておりますが惜しい事をしたなと後悔しきり(笑)

しかもオンラインショップでは売り切れになっている龍剣純米吟醸もありましたし、欲しい物が色々あって辛かったです・・・。

さて気を取り直して(笑)・・・今回の訪問目的ですが、こちらの「焼きねぎ味噌」の購入になります。
ピリッとした辛さもありますが、酒粕を混ぜた味噌の絶妙な味付けがこれまたとても美味しいんです。
これが欲しくて蔵元さんまで行ってきたというわけです。

肴にするには最高の味でやみつきになります。
これだけでも十分美味しいのですが、豆腐やご飯にももちろん相性バッチリな味です。

せっかく来ましたので、定番のお猪口も一つ購入しました(笑)
これはオンラインショップにもありませんので、蔵元さんで購入するしかありません。

駅からもほど近く、かなり行きやすい蔵元さんですし、売店の方も気さくな方ばかりでしたので、また行きたい蔵元さんですね。

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秋鹿酒造 生もと 上村大町 雄町 無濾過生原酒 (へのへのもへじブラック) 26BY http://jizake-sake.com/sake-list/osaka/uemuraoomachi-omachi-murokanamagenshu/ Sat, 02 Dec 2017 07:43:56 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1063 大阪を代表する蔵元さんの一つでもあります、秋鹿酒造さんのお酒を買ってきました。
このへのへのもへじのブラックラベル(この呼び方が正式名称ではありません(笑))ですが、26BYという事ですので熟成酒になりますね。

このお酒は外出先でたまたま寄った酒屋さんで、何となく冷蔵庫を見ているとへのへのもへじ黒ラベルが並んでおり、思わず購入してしまいました(笑)
いやー、これは買わないわけにはいかないなと瞬時に判断してレジへ向かっていました・・・。

通常のへのへのもへじではなく、黒地に金文字でへのへのもへじが描かれており、へのへのもへじのブラックラベルと言えばよいのでしょうか。

ちなみに通常のもへじの様に、商品名にはへのへのもへじという言葉はありませんが、へのへのもへじの大きさからしても期待度大ですね。

この商品名にある上村大町についてですが、秋鹿酒造さんの所在地が上村地区になります。
そして、このお酒の原料米として使われている雄町米の圃場名が、上村大町というわけなんです。

このへのへのもへじの意味するものとしては、化学肥料と農薬散布を無くし、米糠を主として発酵堆肥による循環農法と言われる栽培方法で大事に育て上げられた米を100%使用している、という証との事。

この農薬散布が無しというのは、凄いなと思いました。
農薬が全く無ければ害虫が稲を荒らす事になりますし、その害虫を駆逐する昆虫等の生命がそこに存在しなければなりません。

米を栽培する段階から、日本酒を作るというのは凄いなと思いました。

生もと 上村大町 雄町 無濾過生原酒(へのへのもへじブラック)を飲む

色は熟成酒らしくほんのりと黄色く変化しており、中々な期待を持たせてくれます。

香りの方はやはり、熟成させた分ツンとした香りもなく非常に優しい香りになっています。

一口大含んでみると、香り同様に滑らかな口あたりで飲みやすいですね。
米の甘みや旨みも十分に感じられます。

喉を抜けた後は苦味と酸が程よく全体を締めくくっていき、スっとキレていきます。
雄町ならではのふんわりとした優しい米の甘みと、しっかりとした旨みもありますし、これは美味しいですね。
流石に四合瓶一本で、4,000円もするだけはあります(笑)

元々秋鹿さんは熟成酒も奥鹿という名前で出荷されていますので、熟成酒の取り扱いについては手馴れたところですね。
熟成酒の良さ、雄町の良さとそれぞれの良さを最大限に引き出してくれていて、満足度の高い一本です。

生もと 上村大町 雄町 無濾過生原酒 (へのへのもへじブラック)と蔵元さんについて

蔵元 秋鹿酒造有限会社
所在 福島県会津若松市東栄町8-7

原料米 雄町 100%
精米歩合 60%
アルコール分 18度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)

圃場名 上村大町
もと 生もと
酵母 協会7号
日本酒度 +6
酸度 2.4
アミノ酸度 1.3

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宮泉銘醸 写楽 純米吟醸 播州愛山 28BY http://jizake-sake.com/sake-list/fukushima/sharaku-junmai-ginjo-banshu-aiyama/ Thu, 23 Nov 2017 08:19:04 +0000 http://jizake-sake.com/?p=1057 さて今回は最近よく飲んでいる写楽の季節酒、純米吟醸 播州愛山をいただきました。

この播州愛山は生酒ではなく、一回火入れでのリリースですね。

昨年も購入しようと思っていたのですが、タイミングが合わずに買わないままとなっていました。
今年こそはと、気合いバッチリで探した甲斐もあり無事に四合瓶を購入する事が出来ました。

見た目の赤いラベルのインパクト!
これもまたこのお酒に惹かれてしまう理由の一つです。
この赤いラベルの色ですが、愛山=赤ラベルが定着しましたよね。

山田錦は黒ラベルが多かったりと、ラベルを見てパッとわかりやすいという、ありがたい次第です。

愛山って結構多くの蔵元さんが使われていますが、「美味い!」と思えるお酒が少なく感じています。

この写楽 純米吟醸 播州愛山について、蔵元である宮泉銘醸さんのwebサイトには、この様に書かれています。

品種・系統共に入手困難な希少種の兵庫県産の愛山で仕込んだ純米吟醸酒です。
落ち着いた立ち香に加え口の中に入れると愛山らしい果実のような含み香が特徴です。
含んだ後は、米の持つ上品な味わいと、日本酒の世界観が広がる旨みを感じる事ができる酒です。
冷やがお勧めで、どんな料理にもある食中酒です。

どんな料理にも合う食中酒と言われると、非常に気になります。
食中酒となると、甘みが強すぎてもダメですし、ここは期待をしています。

写楽 純米吟醸 播州愛山を飲む

色は無色透明で、なんて事はない色です(笑)

香りはと言うと・・・フルーティな香りがしますね。
メロンを思い出す様な香り。
熟す前のまだまだ若いメロンの香りです。

では、味の方を確認します。
含んだ瞬間の微発泡感もよく、香りで感じたフルーティさとジューシーな甘みがふんわり広がる感じです。

甘みが広がった後に、飲み込むとスッキリした味わいが出てきますが、その味わいもスーッと静かにキレていきます。

この甘みがベタベタとしつこくない所は、秀逸ではないでしょうか。

かなり美味しかったもので、私の割にハイペースで飲みきってしまいましたが、開栓直後が香り・味共にピークかなと感じました。
開栓後は日を追う事に香りは薄くなり、ジューシー感や旨みも下降していく様でした。

※ただアルコール感は反対に、当然丸くなっていきますので微妙な所ではありますが・・・。

開栓後からの変化がよくわかる造りでしたが、個人的には開栓直後から二日迄がピークだったかなと。
ピークが非常に短命ではありましたが、ピークの味わいは非常に美味しかったです。

写楽 純米吟醸 播州愛山と蔵元さんについて

蔵元 宮泉銘醸株式会社
所在 福島県会津若松市東栄町8-7

アルコール分 16度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 兵庫県産 愛山100%
精米歩合 50%

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