今回は花巴 山廃本醸造 無濾過生原酒 直汲み にごりを買ってきましたので、こちらを飲んでいきたいと思います。
この花巴ですが、4合瓶でも穴あき栓を使われています。
生酒ならではのガス感にかなり期待をしてしまいますね。
とりあえず酒屋さんから買ってきた状態で、持ち帰り時の漏れがないようにテープを貼って頂いていますので、その状態で安静にしておきました。
さて、花巴を醸している美吉野醸造さんですが、奈良県の蔵元さんになります。
奈良県の蔵元さんは美吉野醸造さん以外にも、風の森の油長酒造さんや四季酒の長龍酒造さんなど、いい蔵元さんが多い激戦区と感じています。
美吉野醸造さんは、吉野の発酵食文化と共にある酒造りを目指して自然の淘汰と共存という大きなテーマを掲げて、酵母無添加で醸されています。
(酵母無添加も最近ちょこちょこと見かけるようになりましたね。)
作りの面では、酸にこだわり、酸っぱいというだけに収まらない、心地よい酸・旨味の調和を目指しておられます。
日本酒のアルコール度数は大体15%~16%台が多いと思いますが、この花巴直汲みにごりはアルコール度数が20%もあるんですよね。
酒税法でのアルコール度数の上限値は22%が最高なので、結構(というか、かなり)高い数値である事はお分かり頂けるかと思います。
この花巴は、現在出回っている日本酒の中でも、高いアルコール度数を誇っていると思います。
冒頭に書いた通り、吹き上がりを少しでも抑えるために、冷蔵庫でいつも通りおもいっきり冷やしておきましたので、これでさすがに爆発で吹き出す事はないと思います(笑)
花巴 本醸造 直汲み にごりを飲む
それでは、これを飲んでいきたいと思います。
開栓時に少し位は吹き上がってくるかと思っていましたが、穴開き栓のおかげで吹き出させずに開栓出来ました(笑)
まずは上澄みだけを頂きます。
アルコール度数の高さが影響しているのかも知れませんが、非常に濃い味をしています。
次にオリをきっちり混ぜて頂きます。
含むと上澄みだけとは違ったクリーミーな舌触りに。
酸と苦味を含んだ、しっかりした味わいを芯に持ちながらも、滑らかさを持ち合わせた飲み口です。
もちろん米の旨味も十分に引き出せていて、米由来の甘さも感じる事ができました。
ラベルに書いてある酸についてですが、確かに酸っぱいというわけではなく癖になる酸で、個人的には好きですね。
酸を中心としつつも、旨味や甘味・苦味とそれぞれとバランスよく調和しています。
香りは程々ですが、味はかなりしっかりとしていながらも重たくありません。
思わずアルコール度20%という事を忘れてしまいそうになります(笑)
花巴は本醸造の造りがしっかりしていて、真髄はここにあると思っていましたが、改めて再認識させられる美味しい日本酒でした。
安くて美味しいので、オススメできる一本かなと思いました。
花巴 山廃本醸造 無濾過生原酒 直汲み にごりと蔵元さんについて
蔵元 美吉野醸造株式会社
所在 奈良県吉野郡吉野町六田1238番地1
原料米 奈良県産契約栽培米100%使用
原材料 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 70%
アルコール分 20%