奈良県御所市にある千代酒造さんの篠峯になります。
千代酒造さんは純米造りにこだわり続けておられていて、純米好きには嬉しい限りです。
この篠峯は、限定流通という販売ルートをとられたお酒ですが、限定流通と言っても販売時期と取扱いのある酒屋さんを押さえていれば、ネットでも容易に購入出来ますので、入手難易度としては何の問題もありません。
この篠峯のラベルですが、篠峯の文字が反転していて裏篠峯となっています。
この裏篠峯こそが、取扱い店限定で流通していた「ろくまる」という商品です。
そもそも「ろくまる」とは何か?と言いいますと、精米歩合の60%から由来する名称で60%精米という事にこだわりを持っておられます。
この篠峯というブランドですが、1999年から販売開始されていますので、もう少しで篠峯ブランドも20周年になりますね。
何かサプライズがあるのかな、と期待していたり・・・。
さて、本題のお酒の方ですが、この篠峯はうすにごりという名の通り、軽くおりがある状態ですね。
見ていて飽きないような、綺麗な繭を思わせるほどにしなやかなおりが少しあります。
軽く振ってみたりすると、本当に綺麗におりが舞い上がります。
篠峯 ろくまる 八反 純米吟醸 うすにごり生酒を飲む
冷酒の状態で、おりと分離した上澄みを飲んでみます。
香りは華やかなフルーティさを持ちつつも、フレッシュ感も漂わせる爽やかな香りです。
どっしりよりも比較的軽い香りで、和食と合いそうな気がします。
含むと香りの印象でも感じた、華やかな香りが広がってきます。
その後には、適度な酸味が続き上手くまとめていきキレもいいですね。
おりも絡めて飲んでみると、華やかな香りを少し柔らかくした感じになり、シルキーさが混じってきて口当たりも柔らかくなり非常に飲みやすくなりますね。
酸味もいいバランスで調和したようになり、おりによって全体を優しくコーティングしてくれるという・・・このうすにごりは凄いですね・・・。
60%しか磨いていないとは思えない、口当たりの良さと繊細な味わい。
やはりこのお酒には、あっさり目の和食を合わせて美味しく頂きたくなりました。
篠峯 ろくまる 八反 純米吟醸 うすにごり生酒と蔵元さんについて
原材米 広島県産八反35号全量使用
精米歩合 60%
アルコール分 16度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
蔵 元 千代酒造株式会社
所在地 奈良県御所市大字櫛羅621番地